「睡眠不足が及ぼす悪影響について」の話 その①
何かと多忙な現代人。テレビゲームや動画配信サービスなどの普及によって、つい時が経つのを忘れてのめり込んでしまう人も多いことでしょう。このような夜更かしが続くと、私たちの体にどのような異変が起こるのでしょうか。
今回は、睡眠不足が誘発する悪影響を、認知症との因果関係も含めて解説します。
★体力がある若者でも要注意! 睡眠不足が招く怖い悪影響
新型コロナウイルスの感染拡大により外出が制限され自宅で過ごす時間が長くなると、通勤や身支度の時間が削られたことによる緊張の和らぎもあり、つい油断して夜更かししてしまう傾向にあるようです。夜更かしが続くと起こるのが睡眠不足、それらが体へ及ぼす悪影響は以下の通り。
■集中力の低下
眠たい状態、つまり正常に脳が働いていない状態では認知機能が不十分で、口頭で伝えられたちょっとした内容を記憶することができないなど、仕事におけるあらゆるパフォーマンスに悪影響を及ぼします。
■代謝の低下
消化器機能や皮膚の再生が鈍くなり、翌朝起きたときの倦怠感や肌荒れなどが目立つようになります。ニキビや腫れ物は特に女性ならば避けたいところです。代謝が滞った状態ではエネルギーや脂肪分を燃やす働きも鈍くなるため、体重増加や肥満の原因ともなります。
■危険事故の誘発
車生活を送っている方には、睡眠不足で運転をすること自体がもはや「自殺行為」と言わざるを得ないほど危険が伴います。
■生活習慣病やうつ病の発症
睡眠時間の不足により、糖尿病や高血圧などの生活習慣病にかかりやすくなると言われています。また、睡眠時間が少なくなり精神的に不安定になることで、うつ病を発症しやすくなるといった研究発表もあります。
次回以降は、「人間の年齢別による必要な睡眠時間とは?」、「レム睡眠とノンレム睡眠について」、「睡眠不足と認知症の因果関係」についてお伝えいたします。
〈記事担当: 北川〉