「日本の高齢者は助け合える友人が少ない」内閣府高齢白書調査結果
内閣府より6月に公表された令和3年版高齢社会白書で、日本の高齢化率は28.8%、このうち65~74歳は13.9%、75歳以上は14.9%と発表されました。また、65歳以上の一人暮らしの割合も男性13.3%、女性21.1%と増加傾向にあるとのことでした。
また、昨年12月から今年1月にかけ調査された結果をまとめた「国際比較調査に見る日本の高齢者の生活と意識の特徴」という項目によると、アメリカ・ドイツ・スウェーデンと比べると日本は家族以外で「相談ごとがあった時、相談したり相談されたりする人がいる」 「病気の時に助け合う人がいる」と回答した割合が最も低いという結果が出ました。
内閣府はこれらの結果から、新型コロナウイルス感染症に よる影響が長引く中、高齢者が望まない孤独に陥らないようにしたり、地域社会から孤立しないようICTの利活用促進など、感染防止に配慮しつつ、社会活動の参加を促す取組や見守りの支援の推進が求められるとの見解を示しました。
厚生労働省 令和3年版高齢社会白書
https://www8.cao.go.jp/kourei/whitepaper/w-2021/zenbun/03pdf_index.html
厚生労働省 令和3年版高齢社会白書
https://www8.cao.go.jp/kourei/whitepaper/w-2021/zenbun/03pdf_index.html
日本の高齢化率や65歳以上一人暮らしの割合の増加はこの先も続く推計が出ており、家族以外の人で相談し合ったり、世話をし合ったりする親しい友人がいないという今回の結果は社会全体での対応でないと難しいように感じます。
私達訪問マッサージスタッフも定期的にお会いする一員として、患者様と信頼関係を作り、少しでも孤立を防ぐお手伝いをしていきたいと思っております。 〈記事担当: 平山〉