緊急事態宣言延長と病床数について言いたいこと
代表の北川です。
私の両親は、70代後半にさしかかってきてますので、年末年始はお正月のみ帰省しました。5mほどソーシャルディスタンスを取り、両親との会話は、たったの15分で切り上げました。
実家までの距離は横浜市金沢区から車で40分ほど。最近は、両親の身体の衰えを感じてきていますので、切れた電球の交換やエアコンのフィルター掃除、草むしりや父の乗っていない車のアイドリングをかけたりしてから帰ります。
コロナウイルス患者が増えてきていましたので、医療類似従事者として毎回の帰省では長居はしない様に心がけています。
今年の即緊急事態宣言の発出はお正月明けでしたが、昨年の初発出時の国民の緊張感とは少々異なり、意外性もありましたね。
そもそも、日本の感染者数が世界と比較しても全然「ひどくない」のに、どうして再発出することになったのか?僕にはとても疑問です。
目次
■どうしてそんなに騒ぎ立
てるの??
■昨夏に冬場に向けてのコ
ロナ対策を何もしなかっ
た行政や医療のえらい人
たち
■地域医療の担い手として
言いたいこと
■どうしてそんなに騒ぎ立てるの??
G20諸国の中で、日本の1000人当たりの感染者数は2~3%、死亡率1%強で日本の状況は全然ひどくないのですよね。コロナ対応をされている医療従事者の方々には頭が下がります。なのに、テレビの報道では、騒いで騒いで、「てーねんだ、てーへんだ!」と、コロナに対する国民の恐怖を煽り立てていますよね。
「Go to トラベル」もやめろやめろとテレビで大合唱でしたが、人の移動の全体の1%程度しかないにも関わらず感染拡大の元凶にはなっているとは言い難いのに。
結局Go toを止めても感染者は増加していますからね。
冬は、当然のことながら気温も湿度も下がりますから、ウイルス性の疾患は増えるのは皆様ご承知の通りなのです。
昨夏頃のテレビの報道は、どんどん旅行に行って観光業を盛り上げましょうって報道していました。
が、年末年始に入ると、急に今度はまた「てーへんだ、てーへんだ」(2回も使ってすみません(笑)と、中止するのが遅過ぎると言い出したり…。
結局、政府批判となってしまいましたね。
テレビ報道というものは、新しい恐怖を煽るネタが出てくると、こういう手のひら返しをすぐしてしまう本当に悪い癖ですよね。勘弁してほしいです。なので若者のテレビ離れを止めることは今のままだと出来ないと思います。
私たち訪問鍼灸マッサージの利用者さんは、テレビの前に毎日いらっしゃる方々ばかりなのに。
■昨夏に冬場に向けてのコロナ対策を何もしなかった行政や医療のえらい人たち
緊急事態宣言の再発出を余儀なく行った理由を調べておりましたが、徐々に分かってきましたので私なりの理解で記してみようと思います。
理由①
「昨年の2次補正予算10兆円を行政と医療が無策により全く消化しなかった」
10兆円という数字は、世界最高レベルの予算だそうです。
この予算というものは、現場である病院から➡医師会へ➨行政の長である都道府県知事への要請により消化されるものだそうです。
昨夏は、感染者数が減っていた為、予備費を消化してコロナ専門病院を作ったり、その病院の求人募集をかけるなど冬場に向けてのひっ迫する予想が出来ていなかったようですね。
医療体制支援対策の要請を、現場の医療と行政が胡坐をかいて何もしなかったということです。
都道府県からの要請がないと、政府は予算消化が出来ない仕組みですから、マスコミが政府批判をするのは筋違いな気がしますね。
理由②
「日本のコロナ病床数は世界中と比べて低すぎる2%!」
元厚労省の医系技官の木村さんの解説がとても分かり易かったので添付します。
木村先生のよると、日本の病床数は160万床あり、そのうちコロナ患者を受け入れる病床数はなんとたったの2%で3万床しかないようなのです。
菅首相が緊急事態宣言を発出せざるをえなかったことがこれで理解が出来ました。
翻って、他の世界の国々は以下の表からわかる様に、日本の100倍の感染者数を抱えながら医療崩壊にはなってないのです。
高齢者と障害者さんが対象であります、私ども訪問鍼灸マッサージ事業は、前回の発出と同様、高齢者と障害者さんが沢山いらっしゃいます。その中でも、高齢者施設、障害者施設の利用者さんへは、当然のことながら訪問施術がストップしました。
■地域医療の担い手として言いたいこと
私ども訪問鍼灸マッサージは、外出自粛による運動不足により身体が訛ってしまう在宅患者様からの需要が膨らみ仕事量は増えてきましたが、消毒対策などの緊張感は増しております。
一日でも早く緊急事態宣言の解除を願うばかりですが、飲食店さんやその関連業種さんたちは本当に大変で事業の死活問題に発展しています。
テレビ報道を中心としたマスコミの方たちへ言いたいことは、「発出を余儀なくした政府に矛先を向けるのではなく、夏に感染者数が減少して折角準備した予備費を使わずに何も対策をしなかった行政と医療のえらい人たちをもっと批判して欲しいなと今も切に思っております。
ぜひとも、マスコミ関係者の皆さま、まだコロナウイルスが沈静化するまでは以上のことを十分踏まえて報道頂きたいです。
私ども、医療類似関係者としてあまり批判はし辛いものですが、言いたかったので書いてみました。