北川 祐司(総院長)
出身
神奈川県厚木市
資格
NPO介護予防センター機能訓練認定セラピスト
鍼灸師・あん摩マッサージ指圧師
「平衡針灸学(中国老年学学会平衡鍼灸学委員会・中国保健科学技木学会)」修了
赤十字救急法救急員(日本赤十字社)
赤十字ベーシックライフサポーター(日本赤十字社)
趣味
ロードバイク・読書・「名水百選」地へ行く・筋トレ
【バックパッカーをやって知った何も出来ない恵まれた自分に気付いたことがきっかけです】
この資格を目指したのは大学四年生の就活の時です。
1999年は、消費税が5%になった翌々年で、不良債権問題が中心の長い不景気の最中であり就職氷河期真っただ中でした。
ソフトボール部とバスケットボール部の体育会に所属してたある日、部の友人に誘われて「バックパッカーしにいこうぜ!」と誘わました。長期休暇を使って1ヶ月間、東南アジア諸国を2人で回りました。
英語もろくに話せず、行く先々で交通手段に乗るにも言葉が分からない為、交渉が出来ずにぼったくりに遭ったり、慣れないアジア圏で数々のトラブルを起こしていました。
「自分は、海外に行くと何も出来ない、英語が聞けても話せない、何にもできない!」
って帰国する度に反省をしていたのです。
当時は「英語が出来ないと不況の日本ではろくに就職できないよ!」の雰囲気が世の中にあったのがが事実です。なので大学卒業の後自分は何をしたいのか?が全くない普通の大学生をしていたことに帰国する旅に不安がっていました。
帰国すると、また日常の部活動が始まります。
腰痛と膝痛を抱えていた私は、メディカルトレーナーとして部に治療に来られていた鍼灸あん摩マッサージ指圧師のA先生の職業にふと興味を持ったのです。
それまでは、A先生が医者なのかどうなのか?文系学生の僕はよくわかっていませんでした。
「先生って、ここでの治療以外にどんな仕事しているの?」と聞くと、「一度遊びに来たら?」とお声がけいただき、何も知らないまま、私は先生の職場見学に行くことになりました。そこで見た景色が僕の心を鍼灸師という資格に目覚めさせました。
経絡や経穴の東洋医学、解剖学や生理学、リハビリテーション医学、病理学、臨床医学各論など、医師、看護師、理学療法士が学ぶべき西洋医学のベースとなる知識を学ぶことに驚きました。
「これは看護師、理学療法士と類似の土俵に立ってしかも開業できるなんてこれしかない!」と思うと、希望が湧いてきたのを覚えています。鍼灸師を目指すことを決意できたのです。
【身体障害者へのリハビリ目的の訪問鍼灸マッサージ師に出会う】
A先生の治療院には、身体障害者の方々がリハビリ目的で鍼灸マッサージの施術を受ける患者さんで溢れかえっていました。この先生何者なんだ?と思い、興味がどんどん湧いてきたのです。
A先生に、
「この仕事はね、どんな人にも喜びと希望を与えられて感謝される仕事だから大好きなんだ」
と、楽しそうに言われたを今でも覚えています。
自分のやりたいこともなく、ボーと部活だけして余暇はただ普通にのみ行ったり合コンしたりの普通の大学生をしていた私はカルチャーショックを受けたと同時に、鍼灸マッサージの資格を取りに行くと就職戦線に入っていた22歳で既に決めていました。
その後、鍼灸マッサージ学校に自費で行く為に、金融機関に就職。父親や金融機関勤めでしたので何となく就職先を決めましたが、社会勉強なると思い、大手リース会社にしました。因みにリースには全く興味がなかったです(笑)
サラリーマン生活は6年ほどでしたが、休日や出張の帰省の際にA先生の元へ訪れ人生相談に乗っ貰ってました。一緒にお酒を奢って貰ってA先生に退職に至るまで面倒を見てもらってました。
地方支店へ異動してから6年間のサラリーマン生活を経て退職し、晴れて鍼灸学校の東洋療法科へ入学。
リース会社で勉強した社会勉強の知識をを踏まえて、卒業後即開業することを入学時から決めていました。専門学生時代に沢山の修行をしたことは今でも楽しく思い出すことが出来ます。
【施術を通して出来ることは、色々な人生を歩んできた患者さんを精神的リラックスを感じてもらうこと】
私は、鍼灸学校入学時に既に、「鍼灸学校を卒業と同時に開業する」と決めてましたので、学生のうちに出来ることを出来る限り行動することにしたのです。横浜の整形外科で外来の受付と、接客、西横浜に整骨院で受付、院長の横に張り付いて勉強、長期休暇の夜は横浜のリラクゼーション店で施術の仕事と沢山修行をしていました。入学後学生のうちに出来ることは全て行うようにしてました。
とにかく「丁稚奉公なんてしたくない!」と我が儘だらけでしたので独立心が旺盛でした。
ようやく、3年後国家試験に合格して鍼灸とオリジナルストレッチ専門店の外来店舗型として
「Stretch Q 鍼灸指圧治療院」を西友横須賀店でクラスメイトと一緒に開業しました(今は駅前再開発事業でタワーマンションになりました)。
A先生の指導通りに施術を進めて、経営は軌道直ぐ乗り、僕だけは訪問マッサージ部門を担当し車で横須賀市内を車で走り回ることに。
しかし、そこで壁にぶち当たっていたのです。訪問鍼灸マッサージの患者さんは、歩行困難な方が対象です。それゆえに、これまで私が外来店舗でみてきたどの患者さんよりも悩みが深い方ばかりで、戸惑ってしまったのです。学校で習ってきた治療技術や知識、修業時代に培ってきたものだけではどうしてもあげられないことを何度も遭遇したのです。
患者さんの中には1日中、痛みや痺れなど症状で苦しんでいる方もいました。また先天性まひや寝たきり状態となって、自由に自分の行きたいところにいけず、身支度もできず、また会いたい人にも会えないという状況で生活されている方もいました。
この様な不自由な生活をされている、訪問する全ての患者さんの気持ちを理解してあげることは正直難しいと、経験を積んでいけばいくほど思うようになりました。ただ、その患者さんの心に共感して、鍼灸あん摩マッサージ指圧師として会話をして精神的なリラックス感を与えてあげることは出来るのです。ここに私たちはフォーカスしていく方が患者さんやそのご家族の方がに喜ばれるのではないかと、冷静に考えるようになったのです。
そして、「施術者として、訪問施術時に患者さんが今望んでいること出来る限りのお手伝いをする」ことがこの仕事が社会的資源になると思う様になりました。
【訪問鍼灸マッサージを受けられる皆さまへ】
「笑い」と「健康」には密接な関係があるのでは?と何百人と患者さんを施術してきましたが分かってきたことがあります。
患者さんの「治りたい」、「良くなりたい」という前向きな気持ちや、「よく笑う方」や難聴の方が冗談で、「誉め言葉は聞こえるのだけど都合の悪いことは聞こえないの(笑)」と仰るような方々など、つまり、「楽しい」などのいわゆる「ポジティブシンキング」の方は、その後の病気の経過が思ったよりも良好だったり、予後がよかったりという現象は私の14年の臨床経験を通じて見てきた感想です。
現実、医療期間の現場では「笑い」という要素を入院後の治療に取り入れる医師も現れてきているくらいです。また、お笑い芸人さんやタレントさんが介護老人施設や障害者福祉施設に訪問してイベントを行うことは皆様ご承知の通りです。
私たちきたが鍼灸指圧院は患者さんの「すこしでも良くなりたい」、「毎日楽しく過ごしたい」という気持ちこそが様々な病に苦しむところから回復への近道ではないでしょうか?
日々励ましあい、私たち施術者から精神的リラックスを受け取ってください!
皆様の目標を実現できることを日々施術に取り組んでいます。