【厚生労働省】令和3年4月より訪問看護のリハビリ単位数減少へ

 オンラインで開催された第199回社会保障審議会介護給付費分科会において、令和3年介護報酬改定案により訪問看護自体の基本報酬が引き上げとなったようです。

但し、理学療法士による訪問介護の提供は「適正化」の対象となり、単位数は引き下げになりました。

介護予防のケースでは、1日2回以上訪問看護を行った場合には現行の1割減算が5割減算となっています。

 

  <理学療法士の報酬の見直し>

  訪問看護: 【現行】 297/ 回   ➡  【改定後】  293/ 回

  介護予防: 【現行】   287/ 回  ➡   【改定後】  283/ 回

*1年以上の利用で1回につき5単位減算(新設)

 

更に算定要件として

①理学療法士による訪問看護には訪問看護報告書を毎回添付

②通所リハビリだけでは自宅でのADL自立が困難の場合に限定

の2点が挙げられています。                       

 

今回の改定では、すべての訪問看護サービスの基本報酬を引き上げ令和34月から9月末までの間基本報酬に0.1%上乗せするという大きな方針が示されていますが、理学療法士による訪問看護提供に対しては厳しい評価となっています。介護報酬の改定による訪問看護事業・介護事業の雇用や経営などへの影響を考えると、向かい風となりそうな懸念もあります。                  〈記事担当: 北川〉